メンバー【教育応用研究部門】
Research outline

教育応用研究部門
鄭 嫣婷
国際文化研究科 教授
第二言語習得・言語コミュニケーション研究
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JEONG研究室では、人が複数の言語をどのように学び、使い、脳がそれをどのように支えているのかを研究しています。fMRIなどの脳画像技術と行動実験を用いて、記憶、感情、社会的な相互作用が言語にどのように影響するのかを探っています。
また、多様で国際的な環境や文脈の中で、私たちがどのように言語を学び、コミュニケーションを行い、多言語的・文化的な行動を選択・調整しているのか、そのメカニズムを神経認知的かつ社会的な視点から明らかにすることを目指しています。
202503.11 第二言語語彙習得における情動的手がかり: 表情豊かな文脈が第二言語の情動語彙の学習と定着を促進するメカニズム(ポスター発表) Posted in 発表
添付ファイル
第二言語における感情語彙(例:「楽しみ」など)の感情的意味の習得は、言語学習における重要な課題の一つです。本研究では、学習者が第二言語の感情語彙をより深く理解し、効果的に記憶できる方法を探るため、特別に制作された感情表現動画を活用した単語学習を実施しました。この動画では、俳優が表情や声の抑揚を用いて、単語が持つ感情的なニュアンスを演じました。学習後、習得した語彙の処理中における脳活動を fMRI(機能的磁気共鳴画像法)を用いて測定した結果、感情動画を用いた学習によって、脳の感情記憶に関連する領域の活性が促進されることが確認されました。このことから、視覚的・聴覚的な情動的手がかりを取り入れることで、学習者は単語の感情的意味をより深く理解し、長期記憶として定着しやすくなる可能性が示唆されました。
これらの研究成果は、脳と心のメカニズム2025年冬季ワークショップで発表されました。(Chunlin)
Chunlin Liu, Takumi Uchihara, Motoaki Sugiura, Ping Li, Hyeonjeong Jeong
Emotional Cues in L2 Vocabulary Acquisition: How Expressive Facial Contexts Enhance the Learning and Retention of L2 Emotional Vocabulary
Winter Workshop on Mechanism of Brain and Mind 2025, Rusutsu Resort Hotel, Hokkaido: Japan【 Poster 】
https://brainmind.jnns.org/wt2025/