東北大学応用認知
神経科学センター

Cognitive Neuroscience Application Center, Tohoku Univ.

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脳研究は本当に
何かの役に立つのか?

脳研究は本当に何かの役に立つのか?

認知神経科学はヒトの心や行動の謎を、脳内の情報処理(認知プロセス)の組み合わせとして解明します。この研究手法を、心の問題に起因する社会的課題の解決に応用するために、様々な分野の研究者や現場の当事者が集まり、多様な人文・自然科学と認知神経科学の基礎研究技術を統合した「総合知」の創出と人材育成を目指しています。研究会企画や共同研究、大学院入学など、様々な形で皆様のご参加を歓迎します。

イベント予定

202510.11イベント

片平祭り展示:ドキドキVR高所体験!脳が驚く仕組みとは?

本研究センターでは、以下のテーマで片平祭りにて展示を行います: 展示テーマ: ドキドキVR高所体験!脳に与える驚きの効果とは? 最新のVR技術を使って、高い場所を歩く恐怖を体験していただきます。VRヘッドセットを装着すると、まるで細い

202510.16イベント

【シンポジウム】心と社会の理解

計算科学と心理学理論の急速な発展により、人間の心と社会現象を多角的に探究するための新たな方法が広がっています。本シンポジウムでは、理論・実験・計算の視点を融合しながら、心と社会の相互作用をより深く理解するための新しい方法論的アプローチを紹介

202510.28イベント

【セミナー】Gestures, Language & Brain Dynamics

ジェスチャーは、私たちが言語を理解・処理する脳にどのような影響を与えるのでしょうか。 本セミナーでは、言語学と神経科学の視点から、ジェスチャー・コミュニケーション・認知の関わりを探ります。fMRI研究、発達研究、マルチモーダル分析を通じて

202603.07イベント

国際的な第二言語研究者が集うシンポジウムを今年も開催します! (J-SLARF@Tohoku)

J-SLARF (Japan Second Language Acquisition Research Forum) は、世界で戦う日本の第二言語習得研究者達が集うグループです。ロンドン大学の斉藤一弥先生や、早稲田大学の鈴木祐一先生などの有



できごと

202510.02イベント

【研究会】超知能AIとの共存をめぐる地平

昨今AIの知能の発展は著しく、さまざまな面で人間と同等の「知性」を期待される「汎用AI」が登場し、社会導入が議論されています。これがさらに進化し自律性を獲得した「超知能AI」のリスクが漠然と指摘されていますが、その具体的なイメージが共有され

202509.17発表

社会的・身体化された言語習得 (国際学会シンポジウム開催)

社会的相互作用や身体性に基づく言語学習について、“Language & Music III SY41: Social and Embodied Language Learning” というタイトルの

202509.16発表

身体内部感覚に基づく感情言語の神経メカニズム(国際学会ポスター発表・受賞)

本研究では、fMRI を用いて、内部感覚に根差した感情表現(例:「胸が張り裂ける」)が、身体に特定されない一般的な感情ラベルとはどのように神経処理が異なるのかを検討いたしました。 その結果、内部感覚を伴う言語表現が、対応する身体感覚の中枢

202509.16発表

プロソディと文脈の交差:第二言語学習者における意図理解のfMRI証拠(国際学会ポスター発表)

この第二言語(L2)における意図理解の実験では、一致または不一致の韻律が予測可能または予測不可能な前文脈と組み合わされたときに、L2学習者がどのようにコミュニケーション上の意図を処理するかを検討しました。結果として、L2学習者は意図を解釈す

202509.16発表

文処理の予測的神経メカニズム(国際学会ポスター発表 )

fMRIを用いて韓国語の文処理における脳活動を調べました。その結果、左半球に偏在する言語ネットワークが、統語および意味役割の予測誤差を動的に処理することが明らかになりました。他言語からの知見とも合わせて、これらの結果は 予測的な文処理に関す

202509.16発表

拒絶された後、痛みを感じますか?(国際学会ポスター発表)

社会的拒絶は感情的に苦痛であるだけでなく、身体的苦痛と同様の脳領域を活性化させる。しかし拒絶が、他者の前で自己評価や他者評価をどのように形成するかは不明であった。本研究では、参加者はまず他の人前で自己と他者を評価し、次に社会的拒絶を経験した

202509.12発表

第二言語音声とテキスト統合メカニズム (国際学会ポスター発表)

fMRIを用いて、名古屋市立大学の梶浦眞由美先生との共同研究として、 「第二言語学習者は音声とテキストをどのように統合するのか、発話速度に応じてどちらか一方を優先するのか?」 という問いに取り組み、その結果、複数の脳領域がマルチモーダル統合

202509.07発表

孤独感の高い人における社会的プレッシャーが顔の感情認識に及ぼす影響とその神経メカニズム(ポスター発表)

 孤独感の高い人は、偏った認知過程により社会世界を脅威的に捉え、対人交流を回避する傾向があります。しかし、孤独感の高い人が他者の感情をどのように認識するかについては、先行研究で一貫した結果が得られていません。その中には、孤独感の高い人は十分

202509.07発表

日常コミュニケーションにおける4つの主要対話モードの洞察とその神経基盤(ポスター発表)

私たちは、日常的な会話を動機づける社会的モチベーションに基づき「Dialogue Modes(DM)」を定義しました。fMRIを用いた解析により、Relief、Comfort、Novelty、Hobbyモードがそれぞれ異なる神経的特徴を示す

202509.07発表

性格特性と楽観主義が実験的疼痛に与える影響:fMRI研究(ポスター発表)

性格特性が疼痛に影響を及ぼすことは多くの研究で示唆されています。 たとえば、外向性や協調性が高い人ほど疼痛耐性が高いとする報告がある一方で、協調性が高い人は社会的要請へのプレッシャーを受けやすく、かえって疼痛を我慢しにくいという指摘もあり

202509.07発表

津波避難を躊躇するヒトの心理過程と神経基盤:fMRI研究(ポスター発表)

これまでの研究で、津波即時避難には感情制御特性が寄与することが発見されていました。しかしながら、この感情制御特性がどのように津波即時避難に寄与しているのか、なぜ「即時的な」避難意思決定に寄与できるのか、どのような脳活動によって実現されている

202509.05発表

第二言語記憶におけるジェスチャー効果の個人差:問題解決を支える脳の関与(ポスター発表)

第二言語(L2)における理解および記憶に対するジェスチャーの効果は、個人によって異なることが明らかになってきています。今回の日本心理学会第89回大会では、「第二言語記憶におけるジェスチャー効果の個人差:問題解決を支える脳の関与」というタイト

202509.05お知らせ

日本心理学会 発表支援を行いました

日本心理学会 第89回大会において研究成果を発表する学生5名を参加支援しました。 ■5名の発表情報(発表日順) Individual Differences in Gesture-Enhanced Second Language

202509.04発表

AI支援の利用傾向の分類と比較(口頭発表:研究提案)

人工知能(AI)が広く普及している現代で、AIに対し依存的・補完的・反発的等、様々な利用方法が考えられますが、この分類と、グループ間で何が違うのかは明らかになっていません。本研究では感情的な意思決定を扱い、AI支援の有無により変動する脳活動

202509.04発表

どんな要素が音楽を聴いた時に私たちを「ノリノリ」にさせるのか? (口頭発表:研究提案)

私たちは、音楽を聴いた時にノリノリになって興奮したり体を動かしたくなることがあると思います。この感覚は「グルーヴ感」と呼ばれており、この喚起には最適な予測誤差が重要な役割を果たすことが先行研究で明らかになっています。しかしながら、どのような

202509.04発表

fMRIで探る:性格特性と楽観性が痛覚反応を変えるメカニズム (口頭発表・受賞)Posted in

私たちは、疼痛感受性の個人差をより多角的に捉えるため、心理尺度による評価と脳機能計測を組み合わせ、実験的疼痛に対する反応を検討しました。本研究の特徴は、行動実験とfMRI解析を併用し、心理的要因と神経基盤との対応を探索的に明らかにしようとし