メンバー【教育応用研究部門】
Research outline

教育応用研究部門
鄭 嫣婷
国際文化研究科 教授
第二言語習得・言語コミュニケーション研究
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JEONG研究室では、人が複数の言語をどのように学び、使い、脳がそれをどのように支えているのかを研究しています。fMRIなどの脳画像技術と行動実験を用いて、記憶、感情、社会的な相互作用が言語にどのように影響するのかを探っています。
また、多様で国際的な環境や文脈の中で、私たちがどのように言語を学び、コミュニケーションを行い、多言語的・文化的な行動を選択・調整しているのか、そのメカニズムを神経認知的かつ社会的な視点から明らかにすることを目指しています。
202502.07 感情動画の視聴は第二言語の感情語彙習得にどのような影響を与えるか;fMRI研究(加齢医学研究所 研究奨励賞) Posted in お知らせ
添付ファイル
第二言語の感情語彙(例えば「楽しみ」など)の感情的意味をどのように習得するかは、言語学習における大きな課題の一つです。本研究では、特別に作成した感情動画(俳優が表情や声を使って第二言語の感情語彙を演じる)を視聴しながら単語学習を行いました。その後、学習した単語を処理する際の脳活動を fMRI(機能的磁気共鳴画像法)を用いて測定したところ、感情動画を用いた学習によって、脳の感情記憶に関わる領域を活性化し、学習者が単語の感情的意味をより深く理解し、より長く記憶できることを明らかにしました。
本研究が 加齢医学研究所 研究奨励賞 を受賞したことを大変光栄に思います。この研究が第二言語教育に新たな示唆を与えることを願っています。
(Chunlin)