メンバー【研究教育戦略部門】
Research outline
研究教育戦略部門
岡本 悠子
加齢医学研究所 講師
障害を認知神経科学から再考する
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経験は脳の成熟に影響を与えます。そうだとすれば、障害を持つ人の脳は生活上の困難につながる機能低下だけから特徴づけられるのではなく、育ってきた環境をも反映しているはずです。さらに、障害の研究を通して、障害のない人同士の脳がどのように似てくるのかも見えてくるかもしれません。これらの問いを起点とした認知神経科学を通して、脳に起因する障害観を再考することを目指します。
障害に関わる認知神経科学研究では、これまで「苦手さ」に関わる脳機能について数多くの研究がなされてきました。今回、それを応用し、身体障害者にとっての車いすや視覚障害者にとっての点字、読字障害児にとってのUDフォントや発達障害者にとっての構造化や自助会など、障害を持つ方の生活を支える『支援』の背景にある認知的特徴(=支援が役立つメカニズムの解明)に関する研究を考える場として、7月21日(日)13:00に研究会を開催しました。
(岡本)