ニュース News 202507.01 熱中×ココロ研究会 Posted in イベント 熱中が「没頭」へと昇華するのか、「依存」へと傾くのか。その行方を決めるのは、個人の内面と、他者や社会とのつながりの在り方であるかもしれない。 本研究会では、完璧主義や帰属感、愛着、自己効力感といった心理的・社会的要因を手がかりに、「熱中」という人間行動の光と影を多面的に探究する。(菊地) 日時:7月1日(火)15:30-18:00 形式:ハイブリッド(現地+ZOOM) 場所:SA棟3階 人間脳科学分野 菊地 紗耶(医学系研究科, 准教授) Keynote 「熱中×ココロ研究会」 宮津 恵里奈(医学系研究科 M1) 「周囲が完璧を促す? ― 帰属感の欠如が完璧主義を育むメカニズムの解明 ―」 本研究では、完璧主義の発達要因として知られる幼少期の親子関係におけるズレや、それに伴う対人関係の不適応的側面に注目し、『他者への帰属感の欠如』が完璧主義の形成にどのように関与するのかを検証する。また、完璧主義を持つ人々の『所属欲求』という社会的要素に焦点を当てることで、完璧主義を社会認知的観点から捉え直し、完璧主義の低減を通じて心理的健康の向上に繋がる可能性を探ることを目指す。 Yin May Zin Han(医学系研究科 D2) 「家族内コミュニケーションと心の健康:社会的動機づけと脳のつながり」 本研究は、家族内コミュニケーションのスタイル(会話志向・同調志向)が、個人の社会的動機づけや脳活動、そしてメンタルヘルスにどのように関係するかを明らかにすることを目的としています。 日常的な社会的やりとりにおいて、個人が「なぜ」応答するのかという動機に注目し、脳科学的視点からその背景を探ります。 閻 姝璇(加齢医学研究所 研究生) 「バーチャル恋愛志向と性格特性・メンタルヘルスの関連:fMRIによる検証」 本研究では、乙女ゲームを用いたバーチャル恋愛体験を通して、愛着スタイルや孤独感などの性格特性とバーチャル恋愛志向およびその神経反応の個人差をfMRIにより検討する。さらに、バーチャル恋愛が一部の人にとって精神的安定や情緒的なニーズの充足にどのように寄与し、それがメンタルヘルスにどのような影響を及ぼすかを明らかにする。 土屋 百世(医学系研究科 D1) 「グルーヴ感の強さを変化させる要素とは? -個人の自発的運動テンポと楽曲のビートの類似性に着目して-」 近年、グルーヴ感(快感を伴って、音楽に合わせて体を動かしたくなる衝動)の正体が科学的に明らかにされつつあります。しかし、特定の曲を聴いて自分は非常に「ノって」いるのに、一緒に聴いている友人は棒立ち、、、(またはその逆)という経験はないでしょうか?なぜこのようなことが起きるのか、本研究では個人がそれぞれ持つ自発的な運動テンポと楽曲のビートの類似性に着目して、予測符号化理論の観点からグルーヴ感の強さを変化させる要素を明らかにすることを目的とします。その中で、本研究会では共通するグルーヴ体験が社会性(他者との関係性)の変化に影響を与える可能性について探ります。 総合討論 主催:応用認知神経科学センター(CogNAC) 共催:FRiD熱中学 参加をご希望の方は参加登録フォームから事前登録をお願いいたします。 締切:7/1(火)8:30まで 添付ファイル 一覧へ戻る 一覧へ戻る 次の記事 アーカイブ 月別 2025年07月2025年06月2025年05月2025年04月2025年03月2025年02月2025年01月2024年12月2024年11月2024年10月2024年09月2024年08月 年別 2025年2024年2023年
熱中が「没頭」へと昇華するのか、「依存」へと傾くのか。その行方を決めるのは、個人の内面と、他者や社会とのつながりの在り方であるかもしれない。
本研究会では、完璧主義や帰属感、愛着、自己効力感といった心理的・社会的要因を手がかりに、「熱中」という人間行動の光と影を多面的に探究する。(菊地)
日時:7月1日(火)15:30-18:00
形式:ハイブリッド(現地+ZOOM)
場所:SA棟3階 人間脳科学分野
菊地 紗耶(医学系研究科, 准教授)
Keynote 「熱中×ココロ研究会」
宮津 恵里奈(医学系研究科 M1)
「周囲が完璧を促す? ― 帰属感の欠如が完璧主義を育むメカニズムの解明 ―」
本研究では、完璧主義の発達要因として知られる幼少期の親子関係におけるズレや、それに伴う対人関係の不適応的側面に注目し、『他者への帰属感の欠如』が完璧主義の形成にどのように関与するのかを検証する。また、完璧主義を持つ人々の『所属欲求』という社会的要素に焦点を当てることで、完璧主義を社会認知的観点から捉え直し、完璧主義の低減を通じて心理的健康の向上に繋がる可能性を探ることを目指す。
Yin May Zin Han(医学系研究科 D2)
「家族内コミュニケーションと心の健康:社会的動機づけと脳のつながり」
本研究は、家族内コミュニケーションのスタイル(会話志向・同調志向)が、個人の社会的動機づけや脳活動、そしてメンタルヘルスにどのように関係するかを明らかにすることを目的としています。
日常的な社会的やりとりにおいて、個人が「なぜ」応答するのかという動機に注目し、脳科学的視点からその背景を探ります。
閻 姝璇(加齢医学研究所 研究生)
「バーチャル恋愛志向と性格特性・メンタルヘルスの関連:fMRIによる検証」
本研究では、乙女ゲームを用いたバーチャル恋愛体験を通して、愛着スタイルや孤独感などの性格特性とバーチャル恋愛志向およびその神経反応の個人差をfMRIにより検討する。さらに、バーチャル恋愛が一部の人にとって精神的安定や情緒的なニーズの充足にどのように寄与し、それがメンタルヘルスにどのような影響を及ぼすかを明らかにする。
土屋 百世(医学系研究科 D1)
「グルーヴ感の強さを変化させる要素とは? -個人の自発的運動テンポと楽曲のビートの類似性に着目して-」
近年、グルーヴ感(快感を伴って、音楽に合わせて体を動かしたくなる衝動)の正体が科学的に明らかにされつつあります。しかし、特定の曲を聴いて自分は非常に「ノって」いるのに、一緒に聴いている友人は棒立ち、、、(またはその逆)という経験はないでしょうか?なぜこのようなことが起きるのか、本研究では個人がそれぞれ持つ自発的な運動テンポと楽曲のビートの類似性に着目して、予測符号化理論の観点からグルーヴ感の強さを変化させる要素を明らかにすることを目的とします。その中で、本研究会では共通するグルーヴ体験が社会性(他者との関係性)の変化に影響を与える可能性について探ります。
総合討論
主催:応用認知神経科学センター(CogNAC)
共催:FRiD熱中学
参加をご希望の方は参加登録フォームから事前登録をお願いいたします。
締切:7/1(火)8:30まで