東北大学応用認知
神経科学センター

Cognitive Neuroscience Application Center, Tohoku Univ.

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202408.05 中学生の「夏休み大学探検」企画 Posted in イベント

仙台市教育委員会の企画「夏休み大学探検」に協力し、市内の中学生12名をお迎えしました。このイベントは、未来を担う子どもたちに、科学の楽しさ・面白さを体験してもらうことを目的としています。普段は触れることのない最先端の研究の世界を体感できるよう、様々なプログラムを用意しました。

まずは、脳について学ぶミニ講義からスタート。「考える」「記憶する」「体を動かす」など、様々な働きをする脳の仕組みについて、脳トレ遊びを交えながらわかりやすく解説しました。

次に、生きているヒトの脳を調べることができる最新の研究設備をご紹介。 磁力を使って詳しく脳を調べるfMRI実験の見学では、巨大な装置にみんな興味津々。目の前で撮像された脳の画像を見ながら実験について説明を受け、知的好奇心が刺激された様子でした。光を使って簡便に脳を調べることができるfNIRS実験の体験では、自分の脳の活動がリアルタイムで画面に映し出される様子に、驚きの声を上げていました。

続いて、脳を育てる夏休みの過ごし方についてのグループワーク。「早寝早起きが脳に良いって本当?」「スマホの使い過ぎは脳にどんな影響があるの?」など、活発な意見交換が行われました。そして、学んだことをもとに、1日のスケジュールとスマホ等の使用に関して、脳を育てる「マイルール」を考案。自身の生活習慣を顧みる良い機会になったのではないでしょうか。

最後は、みんなの前で一人ずつマイルールの宣誓と感想発表。「脳の働きが場所によって違うことがわかった!」「音読や計算で前頭前野の活動が上がる瞬間を見られて面白かった!」「スマホの使用時間を減らして、脳を育てたい!」など、力強い発表が印象的でした。子どもたちが未来の認知神経科学研究の担い手として、帰ってきてくれる日を楽しみに待っています。CogNACでは、認知神経科学の面白さや生活に役立つ研究成果を伝えるアウトリーチ活動を通して、今後も地域社会に貢献していきます。(榊)

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