東北大学応用認知
神経科学センター

Cognitive Neuroscience Application Center, Tohoku Univ.

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202501.06 デフォルトモードネットワークと自己・自由意志(シンポジウム) Posted in イベント

 人の脳では安静(起きているが何もしていない)時に活発に活動している脳領域群が知られ、「デフォルトモード・ネットワーク」と呼ばれています(ネズミでも同様のネットワークが知られています)。
現代社会では生産性・効率性が優先され、スマホなど情報端末との接触時間も増え、デフォルトモード的精神状態が、我々の生活から排除される傾向にあります。
しかし、このような精神状態が、人生において重要な意味を持つことは古来から人文学で前提とされてきました。脳科学でもデフォルトモードの脳活動が、うつ病や創造性といった様々な健康・思考と関わることが知られています。
デフォルトモードが持つ意味を多面的なアプローチ(社会・心理・認知・脳)で科学的に説明し、その社会における復興を教育・社会設計・物づくり(教育・経済・法・工学)で実現する、新たな融合学術分野の構築を目指し、シンポジウムを開催しました。(杉浦)
 

開催日:2025年1月6日(月)
時間:15:00〜18:30
場所:加齢医学研究科 スマート・エイジング棟 3階
開催方法:ハイブリッド方式(対面+ZOOM)

プログラム
15:00 Opening

15:05 「ヒトDMNの謎と高次脳機能」杉浦 元亮(加齢医学研究科)
15:30 「「デフォルトモード物語」の可能性」茂木 謙之介(文学研究科)
15:50 「デフォルトモード脳の神経メカニズムと意義の考察」佐々木 拓哉(薬学研究科)

16:10 break

16:20 「経文聴取(読経)の効果、検証中」谷山 洋三(文学研究科)
16:50 「瞑想実践の主観的記述と客観的脳活動データを結びつける」中島 平(教育学研究科)
17:10 「インターネット依存と脳の関係」榊 浩平(応用認知神経科学センター)

17:30 break

17:40 「加工した自撮り画像は自己なのか?」濱本 裕美(学際科学フロンティア研究所)
18:00 「人らしい人工知能実現に向けた 長期記憶力実装の検討」山田 和範(未踏スケールデータアナリティクスセンター)

18:30 Closing

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